雲隠れ・・・

明けましておめでとうございます。

酔っていたので
ブログを書くのを忘れそうでした・・・

正月の番組で
晴れ着レンタル業者の「はれのひ」の事を
報じていました。

はれのひ事件とは・・・

2018年の1月8日の成人式の1週間前に
何の前触れもなく店舗が閉鎖されたもの

もう3年前になるんですね。

前金を受け取っておきながら
成人式の直前で倒産したというもので

成人式を迎える顧客に対する影響は
甚大なものでした。

その中でも、倒産に至るまでの地方店舗の
社員の奮闘を番組では報じていたのですが・・・

給与不払いの時点で
もうアウトですよね。

遅配ですらアウトです・・・

当事務所の顧問先でも
遅配が一度あった会社が
翌月には倒産になりました。

社員が奮闘している時に
社長は雲隠れ・・・・

前金を受ける当初から
サービス提供するつもりがなかった
・・・との立件は出来ませんでしたが

粉飾決算で銀行から融資を受けた点については
詐欺罪が成立し・・・
懲役2年6ヵ月の実刑を受けました。

当時は
善意の団体や地方公共団体
個人が様々な支援を行っていました。

企業である以上
倒産の憂き目に遭う事は
否定出来ません

が・・・

はれのひ事件では
嘘を重ねて関係者にも社員にも顧客にも
大きな不利益を生じさせてしまいました。

倒産しないように努力するのは
当然のことながら
関係者に迷惑を掛けない段階での
終わらせ方はそれ以上に大事です。

会社が内部留保を行うのは・・・

一次的には
売り上げに影響する何かが起こっても
急な支払いや給与支払いが不履行にならないように
行うものです。

二次的に
設備投資や研究教育のためです。

社長は
会社に対して顧客に対して社員に対しての
責任を負いその覚悟があるから
社長として扱われるのであり・・・

だからこそ社長は報酬が高いのです。

雲隠れするような社長が
その覚悟と責任に基づく行動を
果たしていないのは明らか・・・

会社の終わらせ方一つでも
その後に再起が図れるかが
決まりますよね・・・

数年前の事件ですが
経営する以上は
忘れてはならない事件だと
思います。